アクリルなどに使用できる接着剤。溶剤タイプの為、仕上りが美しく接着も強力です。アクリル樹脂の他に、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂にも使えます。
- 主成分:二塩化メチレン
- 容量:30cc(注入器付き)
溶剤接着とは
アクリル板2枚を端面でL字形に張り合わせています。
接着不良(気泡混入)の場合
アクリルの接着(アクリサンデー接着剤)の接着面は、写真左のように透明度が高く、上手に接着すると一見接着していることが分からないほど綺麗に仕上がります。これは、接着剤が固まって物体を張り合わせる既存の接着剤と異なり、溶剤接着というアクリル自体を溶かしてアクリル同士を張り合わせる為です。ただし、接着面が平滑でなかったり接合面がピッタリ合っていないと、写真右のように接着面に気泡が入って綺麗に仕上がりません。接着面は事前に磨いて平滑にしておく必要があります。
アクリル板加工セミオーダーにてアクリル板を購入する場合は、端面を磨き仕上げに指定すると良いでしょう。
【注意】溶剤接着の場合、綺麗に接着するには多少の慣れが必要になります。端材などで何度か試してから接着する事をお勧めします。また、アクリル板1mm厚未満に使用した場合、アクリル板が溶けたりクラックが入る可能性がありますので、接着の際には注意が必要です。
使用方法
端面が直角に仕上げてあるアクリル板、アクリサンデー接着剤、セロハンテープを準備します。
■ ポイント
端面(小口)が直角でないと、接着が垂直に固定されません。
接着する角の外側をセロハンテープで固定します(写真は見やすくする為に色付きのマスキングテープを使用)。テープがピンと張るように引っ張りながら、板が垂直に立つように固定します。
■ ポイント
板をほんの気持ちほど手前に傾けた状態で、テープを下に引っ張りながら固定します。
接着する角の内側から、接着剤を注入器から流します。約1~2度程度板を外側に傾けた状態で、さっと接着剤を適量流し込みます。
■ ポイント
接着面に気泡が入らないように接着剤を流し込みます。気泡が入るとそのまま残ってしまいます。綺麗に接着するには多少の慣れが必要になりますので、端材で何度か試してから接着する事をお勧めします。
完全に乾いたらテープを剥がして完成です。接着剤が綺麗に流れると、接着部分の透明度が保たれて美しく仕上がります。
■ ポイント
接着面を磨き仕上げにすると、気泡が目立ち難く綺麗に仕上がります。仕上げが難しい場合は「アクリル板加工セミオーダー」をご利用頂くことをお勧めします。
アクリル以外の適用
ポリカーボネート板 |
中空ポリカ |
ポリスチレン板 |
適用 |
不適 |
不適 |