アクリルの加工方法やポリカーボネート板との違いは?
皆さんは、アクリルというものをご存知ですか。
アクリル板は加工しやすく使い勝手がいいことから、私たちの生活の中で幅広く利用されています。
この記事では、そんなアクリル板の特徴や加工方法、ポリカーボネート板との違いなどを中心にご紹介いたします。
アクリル板ってどんなもの?
そもそもアクリルとは、一体何なのでしょうか。
ここでは、その疑問について説明していきます。
アクリル板はアクリル樹脂で生成された板
アクリル板は、ガラスに比べて軽量で透明度が高いことに加え、耐久性に優れているという特徴があります。
さらに切断や穴開けなどの加工がしやすい為、DIYの材料としても多く用いられています。
また、アクリル板は透明なものはもちろん白・黒・その他カラーなどさまざまな色があることも特徴の一つです。厚さも、薄いものから分厚いものまで多種多様なサイズがある為、用途に応じて選ぶことが出来ます。
アクリル板の価格
アクリル板の価格相場は、透明で大きさが100×100mm、板厚が3mmだと500円前後。それより大きく、透明で大きさが500×500mm、板厚が3mmだと3,000円前後となっています。
ただし、上記の金額はあくまで相場であり、実際はアクリル板の厚みや色などにより価格は異なります。
また、同じ種類のアクリル板やサイズでも価格は販売しているお店によって異なる為、価格だけではなく、希望通りに加工してもらうことが可能かどうかなども含めて購入を検討すると良いでしょう。
アクリル板とポリカーボネート板の違いとは?
現在、樹脂材料の中では、アクリル板の他にポリカーボネート板という樹脂も多くのところで利用されています。
両者は似ている部分も多い為、どちらが利用用途にあっているか分からない場合もあるでしょう。
そこで、こちらではアクリル板とポリカーボネート板の性能の違いと、おすすめの利用用途について説明します。
アクリル板の性能とおすすめの利用用途
まず、アクリル板の特筆すべき点は透明度の高さで、製品によってはガラス以上の透明度があります。さらに加工性にも優れているほか、耐久性も持ち合わせています。
このことから、透明度が求められる水族館の水槽やショーケース(箱型アクリルケース セミオーダー)、加工性・耐久性から住宅の照明器具、看板などに利用されています。
ポリカーボネート板の性能とおすすめの利用用途
続いてポリカーボネート板は、透明度はアクリル板に劣るものの耐衝撃性が優れており、その耐衝撃性はアクリル板の30倍以上と言われています。
しかし、細かい傷が付きやすいという難点があるので、美観を重視するところで利用するのは適していません。
そのため、安全が求められるテラスの屋根、カーポート(カーポート屋根修理材 フリーカット)、バルコニーの目隠し(ポリカーボネート板 フリーカット)などに利用するといいでしょう。
DIYで使いたい!アクリル板はどんな加工ができる?
では、DIYでアクリル板を使う際、どんな加工ができるのでしょうか?
こちらでは、加工の仕方や必要な工具などを紹介します。
アクリル板は加工がしやすいのでDIY で使いやすい!
アクリル板は、DIYに使う素材として最適です。
まず、専用のカッターやノコギリを使用すればカットできるため、自由にサイズを変更でき、ドリルを使って穴を開けることもできます。また、温めれば曲げることも可能です。
このような加工を行えばDIYで写真立て、キーホルダー、メニュー立てなど、さまざまなものを作成することが可能です。
アクリル板を加工する時に必要な工具とは?
アクリル板を加工するには道具が必要になりますので、ここではアクリル板でのDIYに最適な道具・工具を紹介します。
- アクリル用カッター (オルファ アクリルカッター)
アクリル板を綺麗にカットするには、厚さによって使用する道具を変えることがポイントです。厚さが3mm程度のアクリル板であれば、アクリル用カッターで対応可能です。
カットする際には、カッターマットも合わせて用意しておきましょう。
- ノコギリ (現場屋 アクリル専用鋸)
厚さ3mm以上のアクリル板をカットする場合は、ノコギリを使用しましょう。また、ノコギリを使用する際、アクリル板が動かないように固定できるF型クランプなども用意しておくと安心です。
- 金属製の定規
直線をカットする時には、金属製の定規があった方が綺麗にカットすることが出来ますので、用意しておくと便利でしょう。
- 紙ヤスリ
カットした切断面の粗を整え、滑らかにします。
紙ヤスリは、ホームセンターなどで購入できますので、粗さが違うヤスリをいくつか揃えておくのがおすすめです。
- アクリル専用ドリルビット (アクリサンデー アクリル専用ビット)
アクリル板に穴を開ける際に必要です。金属用のドリルビットを使用すると、アクリル板が割れたり綺麗に貫通しなかったりしてしまうため、アクリル板専用のドリルビットを使用しましょう。
- ヒーターキット (アクリサンデー ヒーターキット)
ヒーターキットは、アクリル板を曲げる際にあると綺麗に曲げられますので、用意しておくと便利です。加工道具の販売店やホームセンター、インターネットなどで購入でき、価格は6,000円程度が相場となります。
DIYでアクリル板を使うときの注意点は?
最後に、DIYでアクリル板を使うときの注意点をまとめました。
実際にDIYを行う際は、以下の点に注意してアクリル板を加工しましょう。
加工する時はケガをしないように手袋をしよう
アクリルDIYを行う際には、ケガをしないよう注意が必要です。
指先を切らないように、手袋を必ず着用するようにしましょう。
カットする時は定規が滑らないように注意
カッターでカットしているときに定規が滑ってしまうと、まっすぐ切れない上にカッターの刃が動いて危険です。
定規を押さえる力が弱いと滑りやすくなってしまうため、しっかりと力を入れて定規を押さえましょう。
カットした断面は鋭利なため注意しよう
カットしたアクリル板の断面は、とても鋭利になっているので注意しましょう。
断面を触るとケガをする恐れがありますので、手袋を着用した上でヤスリを使って断面処理を行いましょう。
まとめ
丈夫なアクリル板は、ショーケースや水槽などさまざまな用途に使えるため、とても便利な製品です。
また、加工もしやすいので、アクリル板を扱ったことがない・DIYを初めて行うという方でも扱いやすいでしょう。しかし加工する際には、手袋をしっかりはめるなどの注意点をおさえておくことが大切です。
DIYに興味がある方は、アクリル板を使って加工してみてはいかがでしょうか?