製品レポート

ミニコング2キット付属のビットをご紹介

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皆様、こんにちは。
アクリ屋ブログ新製品レポート担当です。
久しぶりの更新になりますが、毎日いかがお過ごしでしょうか。

今回の新製品レポートは、先月アクリ屋工具・用品に追加致しました「ミニコング2キット」をご紹介致します。

1回目の今日は、本製品の売りの1つである豊富な種類のビットをご紹介致します。
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(キットは付属の専用ケースに本体もビットも全てコンパクトに収納出来ます)
早速ビットの紹介を、といきたい所ですが、まずは一番大切なルーター本体をご紹介。
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本体は電動工具としては比較的小振りサイズなので、男性でも女性でも持ち易くなっています。

また、先端付近の黒い部分はラバー素材(紫色部分はプラスチック)になっているので、しっかり持てば作業中に誤って滑り落としてしまう事もありません。

本体から出ているコードは取り外しが出来ませんが、大きなACアダプタが付属している訳ではないので、使い勝手への影響は少ないです(※コードの長さは約2メートル)。

話は逸れますが、数年前に自分が購入したミニルーターの本体は手元も本体も全てプラスチック製なので、作業中に滑りそうになることがあり、その点だけでもこのルーターは使い易いと感じました。

それでは本題へ。順番に付属ビットを見ていきましょう。
まずは「ロータリーやすり」。
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銀細工や彫金、木工、プラスチックの研削に最適なビット類です。

先端の形状が異なる物が10種類付属しています。
アクリルの細かい切削や彫りが深めの彫刻に便利で、アクリルDIYに活躍するビットです。

次に「ダイヤモンドバー」。
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ガラス細工、陶器、石材、宝石、硬質金属のバリ取りや研磨に最適です。

こちらも先端の形状が異なるビットが10種類付属します。
アクリル板への彫刻に最適なビット類で、ロータリーやすりが板を掘っていく様な感覚に対し、こちらは板の表面をそぎ落とす様な感じ言えば良いでしょうか。
細い線から広い面まで、ビットをうまく使い分けると綺麗に彫刻加工が出来ます。

アクリルDIYにお勧めのビット類です。
次に「軸付砥石GC(グリーン)・軸付砥石PA(ピンク)」。
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グリーン(左側5本)は、ガラス、陶器、プラスチックなど非金属のバリ取りや研削に最適です。
一方のピンク(右側5本)は、金属、ステンレスなどのバリ取りや研削に最適です。

残念ながら、アクリルDIYには使う機会が少ないと思います。
次に「フェルト軸付ホイール・ゴム砥石・ドラム・マンドレール・ユニロンブラシ」。
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フェルト軸付ホイール(左側4本の白いビット)は、ステンレスやアルミ材の鏡面仕上げに最適です。
ゴム砥石(右から4本目)は、金属の表面磨きやシルバー製品の焼成後の磨きに最適です。

ドラム(右から3本目)は、ロールサンダーのシャフト軸です(ロールサンダーを装着済み)。後程紹介するロールサンダーを固定する為の軸になります。
マンドレール(右から2本目)は、切断砥石を取り付ける為のシャフト軸です。こちらも後程紹介する切断砥石の専用軸になります。

ユニロンブラシ(一番右のブラシ形状のビット)は、一般塗装後(光沢塗装前)の表面ならしに最適です。
この中で想像していたよりも使えるのが、ユニロンブラシです。
先に紹介したビットで彫刻や切削作業をした場合、アクリルの粉が加工表面に詰まってしまうのですが、それを落とすのにかなり便利です。

彫刻加工面以外の綺麗なアクリル表面に使用すると小さな傷が付く可能性がありますが、加工面には有効だと思いますのでお勧めです。

次に、「セーム皮バフ・綿バフ・真鍮ブラシホイール型・鉄波ブラシホイール型」。
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セーム皮バフ(一番左側)は、フィギュアや模型の塗装面の磨きに最適で、ナイフや腕時計バンドの汚れ取りにも効果的です。
綿バフ(左から2番目)は、光沢塗装後の艶出し、ステンレスやアルミ材の鏡面仕上げに最適です。

真鍮ブラシホイール型(右から2番目)は、木工製品の木目出し、毛織物の起毛出しに最適です。
鉄波ブラシホイール型(一番右側)は、金属のサビ落とし、塗膜剥離、塗装前の下地処理、金属切断後のバリ取りなどに最適です。

セーム皮バフと綿バフはアクリルに使えそうですが、実際にはバフを当てた所が曇ってしまい艶は出ませんでした。
ルーターの回転スピードが影響しているのだと思います。
真鍮ブラシと鉄波ブラシは・・・さすがにアクリルには適していません。わざと板の表面を荒らす表現が必要な場合は色々と面白い事が出来そうですが。

最後に、「切断砥石・ロールサンダー・角砥石・コレットチャック」。
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切断砥石(一番左の円形状)は、アルミや銅などの軟質金属や貝殻、プラスチックの切断に最適です。先に紹介したマンドレールに取り付けます。

ロールサンダー(中央19本)は、木工のケバ取り、金属のバリ取りなど曲面部の作業に最適です。こちらも先に紹介したドラムに取り付けます。
角砥石(右から2番目)は、小型庖丁、ノミ、カンナの刃先研ぎに最適です。

コレットチャック3mm軸(一番右側)は、ルーター本体にビットを取り付ける為の必須部品です。ちなみに、コレットチャック2.34軸はルーター本体に装着済みです。
ロールサンダーはアクリル板に溝を掘ったり端面を丸めたりする等の荒削りに使用できますが、かなり目が粗いので、加工後の仕上げに手間がかかります。
どちらかと言うと木工用途に最適ではないでしょうか。
その他のビットもアクリルDIYにはあまり活躍できそうにありません。(コレットチャックを除く)
以上、付属ビットの紹介でした。

アクリルDIYに活用できるビットは限られてしまいますが、それでもDIY全般に便利なビットが色々と付属していますので、かなりお得なルーターキットだと思います。

いかがでしたでしょうか。
次回は、各ビットがどの様な感じに切削や彫刻が出来るのか簡単に紹介しながら、実際にアクリル板に彫刻をしてみたいと思います。

お楽しみに。
それでは素敵な1日を。

使用製品:ヤナセ ミニコング2キット
次回の記事:ミニコング2キット付属のビットを使ってみました