みなさま、こんにちは。
アクリ屋探検隊です。
今回は、高速小型面取り盤の紹介を致します。
さくら樹脂(アクリ屋ドットコム)で使用している高速小型面取り盤は、鳥海鉄工所製のN-50型で、テーブル面積は、W500、D500となります。
この機械の利点は、マシニングセンターを使わなくても簡単にRやC面を付けることが出来る点です。
あまり高い精度は出ませんが、使いようによっては便利な機械です。
刃は主にこの3種類です。
加工するRやC面の大きさなどに合わせて刃の大きさも変える必要があるので、色々なサイズのカッターを揃えています。
ベアリングに切削屑が挟まるとベアリングが上手く回らず、キレイに仕上がりませんので、エアーダスターで切削屑を飛ばしながら作業をします。
コーナーカッターはRを付けるのに、C面取りカッターはテーパー加工に使用します。
ルーターカッターはマシニングセンターなどで抜き加工した際、製品部分が飛ばない様に周りの材料と繋がった状態で加工した後に、仕上で材料から切り離すのに使用します。
↑画面をクリックして頂くと動画が始まります。
<刃の取付手順>
1.ハンドルを回してコレットチャックをテーブルから突出させます。
2.コレットチャックを緩めカッターを挿入します。
3.コレットチャックを締めてカッターを固定します。
4.プレート(すきまを塞ぐ板)をはめます。
刃をしっかり固定します。
右下のハンドルを回すと刃が上下するので、RやC面の大きさを調整することが出来ます。
例えばRの場合は、刃の高さが高いと角が立ってしまって滑らかにならず、刃の高さが低いとRが浅くなってしまうので、何度も調整をしながら刃の高さを合わせます。
~高速小型面取り盤の機械技術を習得するには~
シンプルな機械なので1日あれば動かすことが出来ますが、
材料の特徴を掴んだり、刃の高さを調節したり、加工のコツを得るには経験が必要です。
~代表的なアクリ屋製品~
・主にさくら樹脂の工業用部品の製作に使用しています。
~加工担当者のコメント(K氏)~
さくら樹脂アクリ屋ドットコムでは、多種多様な製品を作っているので作業は大変ですが、モノ作りの楽しみを味わうことが出来ます。
また、以前勤めていた会社では個人のお客様との関わりがなかったので、お客様に「お客様活用事例」に投稿して頂いたり、「アンケート」にご声援を頂くとやりがいが出ます。