こんにちはアクリ屋探検隊です。
最近、軒先にシクラメンを見つけたり、実家からさつまいもが送られてきたり、冬を感じることが多くなってきました。
そんな折、おとといから急に冷え込んできましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回のアクリ屋探検隊は、接着についてご紹介いたします。
アクリ屋では様々な製品を製作しておりますが、箱型ケースなどの接着加工の製品は全て、1点1点、手作業で製作しています。
接着には、薬剤をまぜて作ったアクリ屋オリジナルブレンドを使用しています。
これらの薬剤の調合は、季節や湿度、気温によって変えています。
接着には細心の注意を払いながら行っていますが、板のカットの段階で精度が出ていないと段差が出来てしまいます。
そのため、高い精度でカット及び仕上げをした後に接着を行っています。
もちろん製品は検査をして、弊社基準をクリアーしたものを出荷しています。
また、まれに接着部分に気泡が入る場合があります。
若干の気泡に付いては弊社基準の範囲で良品とさせて頂いておりますので、ご了承ください。
≪アクリルケースの作り方≫
※まず、アクリルの接着に必要な道具とアクリル板を準備します。
(下記写真のような注射器は一般には入手出来ません)
※①接着部分のマスキングをはがします。
②接着部分をきれいに拭きます。
③オモリブロックで板を固定します。
④もう1枚の板をセロハンテープで垂直に固定します。
<ポイント>テープがピンと張るように引っ張りながら貼るのがコツです。
※板を少し後ろに倒して隙間を作り、接着剤を流し込みます。
20~30秒ほど固定して、完全に乾いてからテープを剥がします。
<ポイント>アクリル用接着剤は、アクリル板を溶かして接着する溶剤です。
水のようにサラサラしているため液垂れしやすいので注意が必要です。
<ポイント>コーナーに補強棒を貼り付けると、さらに接着強度を高めることが出来ます。
※手で触れてもケガをしないように面取りをして完成です。
面取り方法の詳細はこちら
アクリル接着方法の詳細はこちら
~代表的なアクリ屋製品~
・箱型アクリルケース セミオーダー
・アクリルコレクションケース
・油彩キャンバス立体額、アクリル立体額
・アクリルキャビネット
・カタログケース屋外用 ステン蝶番タイプ
~加工担当者のコメント(F氏)~
アクリルはガラスよりも強度があり、色も豊富で加工性のよい素材なので、曲げたり、接着したりと、アイデア次第で色々なものが作れます。
接着はやればやるほどうまくなるので、興味がありましたら挑戦してみてください。
~加工担当者のコメント(Uさん)~
きれいな仕上がりになるように心がけています。
接着剤の量が多すぎるとダレたり、はみ出したりするので、接着剤の量に気を付けています。
~加工担当者のコメント(Wさん)~
まだ接着を初めて1年ほどですが、以前と比べて技術も身についてきました。
今後も数をこなして、もっと接着がうまくなるよう努めたいです。
普段は、ゆっくり丁寧に接着することを心がけながら作業をしています。