みなさま、こんにちは。
アクリ屋探検隊です。
今回は汎用旋盤(9尺)の紹介を致します。
加工範囲は、最大加工径φ900 送り台上φ400となります。
以前にご紹介した汎用旋盤(6尺)と作業内容はほとんど同じですが、6尺では加工出来ない大きなサイズの円板やパイプ(Φ400~800くらいのもの)の細目仕上げや磨き仕上を9尺で行います。
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【作業手順】
先ず、チャックハンドルで材料を固定するツメを回して、材料の大きさによってツメの向きを変えます。
治具をしっかりチャックに固定します。
横から見ると、このような感じなっています。
材料を治具に取り付けます。
更に2ヶ所をしっかりと締め込みます。
固定がしっかり出来ていないと機械を動かした際に材料が飛んでしまって危険なので、
治具と材料の取付を慎重に行います。
材料を押すための治具を芯押台で押しながら取り付けます。
取付完了です。
刃の位置も材料の大きさによって変えます。(小さな材料は内側に、大きな材料は外側)
材料の素材や大きさによって主軸の回転速度と送りの速度を調整し、材料を回転させて円板状に切削します。
≪主軸の回転速度と送り速度の組み合わせ表≫
≪正転逆転スイッチ≫
このスイッチでワークの回転方向を変えることが出来ます。
≪バイトの種類≫
~汎用旋盤(9尺)の機械技術を習得するには~
いきなり汎用旋盤の9尺を扱うということはなく、
ある程度旋盤に慣れてから9尺を扱った場合、
技術を習得するのに3ヶ月以上かかるのではないでしょうか。
~代表的なアクリ屋製品~
・アクリル円板 セミオーダー
~加工担当者のコメント(M氏)~
さくら樹脂に入社して1年半経ちました。
汎用旋盤はプログラムを入力する機械と違って覚えることが色々ありましたが、多くのことを学び、段取りや治具を自分で考えて加工することが出来るようになりました。