イベント

エコプロダクツ2009を視察してきました(三菱レイヨン株式会社編)

この記事をシェア :

facebook twitter line

皆さんこんにちは。
今回は「エコプロダクツ2009を視察してきました」の第2回目「エコプロダクツ2009を視察してきました(三菱レイヨン株式会社編)」をご紹介致します。

前回の「エコプロダクツ2009を視察してきました(会場入場編)」はこちらからご覧下さい。

メーカー紹介の第1回目は、アクリル系事業体(MMA[メタクリル酸メチル]系及びAN[アクリロニトリル]系)を構築し、これらを基幹事業とする高分子化学メーカーである三菱レイヨン株式会社をご紹介します。
091221-10.jpg
ブースデザインは半球のドーム状という面白い形をしていました。
091221-8.jpg
アクリ屋にて取り扱いのあるアクリル板の内、主にクリアー、ホワイト、ブラック、オパール板が該当します。
091221-2.jpg
先ずブース正面に炭素繊維(カーボン)のブロックが展示してありました。
測りに乗っているのですが、その重さを見てみるとアルミニウムに比べて同体積にて重量が60%程度である事が分かります。
手前にステンレスの同板もありますが、比重はアルミニウムよりも重いですからその差は更に大きいでしょう。
091221-3.jpg
説明パネルに書いてありますが、製品名「パイロフィル®」は「軽く」「強い」事(強度は鉄の10倍、ジュラルミンの12倍)が謳われています。
その素材特性を活かし、今後は自動車部材に使用されていく事で車体重量を減らしCO₂の削減が出来るようです。
091221-4.jpg
次にご紹介するのが水浄化装置です。
アクリ屋ではアクリル板を主に販売していますが、アクリルと聞くと一般の方は洋服のアクリル繊維を想像される事が多いかもしれません。
こちらではその繊維(中空糸膜)に汚れを吸着する事で水を綺麗に出来る様です。
何となく服に汚れがついて落ちないという事がよくありますが、何だか逆転の発想を見た感じで面白いですね。
091221-5.jpg
三菱レイヨンの中空糸膜は、世界1500ヶ所以上の下排水処理施設で使用されているそうです。
091221-6.jpg
次に写真を撮り忘れてしまったのですが、水を綺麗にする技術を一般のご家庭向けに応用した製品がクリンスイ(家庭用浄水機)です。

最近は一家に一台何かしらの浄水機を完備している気がします。
こちらの特長としては、使用している中空糸膜がポリエチレン系である事で目詰まりしにくく、長期に亘り使用出来るそうです。
091221-7.jpg
最後にアクリル樹脂のケミカルリサイクルの紹介です。
プラスチックと言えば、ペットボトルのリサイクルは良く聞かれると思いますが、アクリルもリサイクル可能です。
こちらの技術は、平成20年度「技術進歩賞」を受賞されています。
091221-9.jpg
容器に入っているのは回収したアクリルを砕いた写真です。
まだ一般への実用化までは行っていないとの事でしたが、可能性は大いにあるとの事で今から期待が膨らみます。

以上で三菱レイヨン株式会社のブース紹介は終わりとなります。
上記で紹介した以外にも沢山の魅力的な技術や製品の紹介がありました。

それでは次回をお楽しみに。

三菱レイヨン株式会社