皆様、こんにちは。
アクリ屋探検隊です。
今日は、熱でアクリル板を温めて曲げ加工を行う「赤外線R曲線機」についてご紹介します。
「赤外線R曲線機」の加工範囲は幅900mmまでとなります。
<加工手順>
①先ず、電源を入れ30~40分温めます。
②板厚や曲げRによってあぶり幅を調整します<※写真1>
厚いものや、曲げRの広いもの→あぶり幅を広く
薄いものや、曲げRの狭いもの→あぶり幅を広く
例)50Rの場合は、あぶり幅を約80mmに設定
③曲げる位置を調整します。
④固める際に使用する型を準備します。
⑤曲げる板をセットし、上下から温めます<※写真2>
⑥型に当てて固定します。
※温める時間や固定する時間は、季節や板厚、板のサイズによって異なります。
簡易的な家庭で出来る曲げ機としては、「アクリサンデー ヒーターキット」があります。
↑<※写真1>あぶり幅や曲げ位置を調整します
↑<※写真2>上下から温めます
温め過ぎると気泡が出来たり、
柔らかくなりすぎて、曲げ加工をした際に潰れてしまうことがあるので注意が必要です。
~赤外線R曲線機の技術を習得するには~
個人差がありますが、2~3年程度。
季節や室温、板の厚みなどによって温め時間を判断する経験が必要です。
~代表的なアクリ屋製品~
・コの字ディスプレイ台 セミオーダー
・キーボードラック
・アクリルテーブル
・カタログスタンド
~加工担当者のコメント~
寸法を出すために曲げ部分や板の伸びなどを考慮して、材料取りをしています。
また、季節によって湿度や室温などが異なりますので、温め時間や温度を調整しています。