みなさん、こんにちは。
アクリ屋探検隊です。
『アクリル板の端面を平らなままではなく、少し表情を付けたいな~。』という時に、端面にテーパー加工を施して雰囲気を出すことが出来ます。
今回はそのテーパー加工に使用している「角度鏡面加工機」を紹介したいと思います。
「角度鏡面加工機」とは、アクリルの板を自動送り装置固定板の上にセットして、自動で送りながら複数の刃のついたカッターで斜めに角度をつけ、「荒削り→仕上げ→磨き仕上げ」までを行う機械です。
アクリ屋ドットコムでは、アクリル板加工 セミオーダーの端面のテーパー磨きやフォトフレーム ソリッドタイプのテーパー加工等に使用しています。
機械のカッター及び仕上げバイトはダイヤモンド製です。
ダイヤは超硬質ですが、衝撃に弱いという特質があるので、加工材の保護フィルムの表面に付着した砂やホコリが刃先に衝突したり、擦れてしまうと、刃が欠ける可能性があるため、加工材の管理にも気を配っています。
因みに、弊社ではアクリル板にのみ使用しているので大丈夫ですが、ダイヤの成分は炭素(C)なので、炭素と科学反応を起こす成分の加工には不向きです。
(刃先の欠けや溶解が起こります)
炭素と科学反応を起こす成分 タングステン(W)・タンタル(Ta)・チタン(Ti)・ジルコニウム(Zr) 鉄(Fe)・コバルト(Co)・マンガン(Mn)・ニッケル(Ni)・クローム(Cr)・白金(Pt)など |
~角度鏡面加工機の機械技術を習得するには~
操作は難しくありませんが、意外と複雑な構造なので、
慣れるまでは刃の取替え等のメンテナンスが大変。
代表的なアクリ屋製品
・ アクリルキャビネット
・ フォトフレーム ソリッドタイプ
~加工担当者のコメント~
端面を美しく仕上げるため、板厚や材質によって、刃の送りのスピードを変えています。
正確に角度を出すよう心掛けながら、作業をしています。