前回のDIY実験室でご紹介した「ボンド ウルトラ多用途SU」と「ボンド ニューハイスティック」について、もう少し詳しく説明したいと思います。
ボンド ウルトラ多用途SU(エス・ユー)は無色透明の強力接着剤で、異素材接着実験でも一番接着力が強く、接着面も綺麗で、アクリルとの相性は良好な感じでした。
接着後、約5分で動かなくなり、約24時間で硬化する速乾性も魅力的だと思います。
透明度が高い点もポイントで、黄ばんでしまう接着剤がある中、SUの透明度は一番高く、接着面も綺麗な点がお勧めです。
また、耐水性もあるので、屋外での使用など様々な用途に使用できるのではないでしょうか。
(ウルトラSUは透明度が保たれたまま、綺麗な状態でした)
(アラルダイトは黄変してしまいました)
ただし、屋外で使用する場合は、接着剤自体が紫外線等の影響で多少変色してしまいます。
また、ポリエチレンやシリコーン樹脂など、接着できない素材もあります。超強力接着剤と言っても絶対に剥がれない訳ではないので、注意して下さい。万能ではありませんので・・・
アクリルと異素材の接着にはかなり有効だと思いますので、是非一度お試し下さい。
(付属のヘラで伸ばしてから接着します)
製品:ボンド ウルトラ多用途SU
次は「ボンド ニューハイスティック」について。
ボンド ニューハイスティックは取り扱い易さが魅力です。文房具店でよく見かけるスティックのり(消えいろPITなど)の強力接着剤と思って頂けると良いかと思います。
接着剤(固体)は青色ですが、接着して乾くと無色透明になり、塗った場所がほとんど分からないくらいです。約6時間で完全に硬化します。
ほとんどの強力接着剤がヘラ付のチューブタイプや2液性なのに対し、ニューハイスティックの「塗る時に手が汚れない、塗った後は蓋を閉めるだけ」という、他にはないこの手軽さはとても魅力的ではないでしょうか。
(スティックタイプと同じ使い易さ)
ただし、ハイスティックは水性形接着剤(シリル化ウレタン樹脂40%、水60%)なので、屋外での使用には向きません。実験の結果(前回の記事はこちら)からも明白ですが、ハイスティックで接着した素材のほとんどが早い段階で剥がれ落ちてしまいました。かろうじて残った素材も、触るとすぐに落ちてしまうような状態です。
屋外では使用できませんが、水気のない屋内の使用では、とてもお勧めできる接着剤です。この手軽さを是非一度試してみて下さい。
(ハイスティックは手軽に革にも強力に接着できます)
製品:ボンド ニューハイスティック