アクリルとポリカーボネートの用途と適正表

アクリルとポリカーボネートの特性と適性を比較表にまとめました。
使用の場所や用途に合った材質の選択に参考下さい。(ガラスとの対比も参考に表記しております)

特性比較

材質 アクリル ポリカーボネート ガラス
特長
  • 最高の透明度
  • 優れた耐久性
  • 加工性の良さ
  • 割れ難い
  • 燃え難く安全
  • 断熱タイプ有り
  • 傷に強い
  • 耐久性が高い
  • 燃えない
欠点
  • 高温で変形
  • 燃えやすい
  • 傷が付きやすい
  • 加工しにくい
  • コスト高
  • 割れやすく危険
  • 加工が困難
  • 重い
透明度

(93%)

(86%)

(92%)

加工性

(カッター切断や溶剤接着など手軽)

(カッター切断や溶剤接着に不向き)

(一般では加工できない)

屋外使用時の美観保持

(変色・劣化しやすい)

(高耐久性)

割れ難さ

(非常に割れに強い)

×

(破損個所が危険)

硬さ

(ポリカーボネートを1とした場合)

3~4
(鉛筆硬度2H~3H)

1
(鉛筆硬度B)

10以上

燃焼性

可燃性

自己消火性

不燃

比重

1.19

1.2

×

2.5
(重い)

使用温度

-60~80℃

-40~125℃

最高700℃

紫外線カット

(種類により異なる)

×

コスト

(種類により異なる)

適性(アクリルとポリカーボネートの用途例)

箱状のケース等(接着組立品)

アクリル

(溶剤接着・端面磨きが容易)

ポリカーボネート

(溶剤接着・端面の磨きが困難)

ガラス

(一般加工が難しい)

写真:アクリル クリアー

工作等(カッター切断)

アクリル

(カッターで手軽に加工可能)
(板厚5mm以下)

ポリカーボネート

(カッター加工不可)

ガラス

(一般加工が難しい)

写真:アクリル

ディスプレイ写真立て製作(端面を磨いた装飾品の製作)

アクリル

(加工性が高い)

ポリカーボネート

(傷に弱いので不向き)

ガラス

(傷に強いが加工製作に不向き)

写真:アクリル ガラスエッジ色

ラック・棚(物を乗せる用途)

アクリル

(美観・安全性)

ポリカーボネート

(傷に特に弱い)

ガラス

(耐久性)

写真:アクリル クリアー

テーブルマット

アクリル

(透明度・安全性傷に弱い)

ポリカーボネート

(傷に特に弱い)

ガラス

(耐久性・耐熱性破損時に危険)

写真:アクリル ガラスエッジ

削り出し加工品

アクリル

(加工性高い)

ポリカーボネート

(磨きが出来ない)

ガラス

(切削加工に向かない)

写真:アクリル クリアー

看板

アクリル

(透明度・耐久性)

ポリカーボネート

(割れ難さ)

ガラス

(割れ易い)

写真:アクリル オパール色

店舗外装

アクリル

(透明度・耐久性)

ポリカーボネート

(割れ難さ・ファッション性)

ガラス

(割れ易い)

写真:ポリカ ツインカーボクリアー色

機械計器カバー

アクリル

(透明度・耐久性)

ポリカーボネート

(割れ難さ・耐熱)

ガラス

(割れ易い)

写真:アクリル クリアー

テラスやガレージの屋根

アクリル

(軽量・安価)

ポリカーボネート

(割れに強い)

ガラス

(割れ易いので破損時危険)

写真:ポリカ耐候グレード マット色

バルコニーの目隠

アクリル

(軽量・安価)

ポリカーボネート

(割れに強く安全)

ガラス

(割れ易いので破損時危険)

写真:ポリカ耐候グレード マット色

階段の腰板

アクリル

(軽量・安価)

ポリカーボネート

(割れに強く安全)

ガラス

(割れ易いので破損時危険)

写真:ポリカ マット色

ドア・屋根の採光

アクリル

(軽量・安価)

ポリカーボネート

(割れに強く安全)

ガラス

(割れ易いので破損時危険)

写真:ポリカ ツインカーボオパール

間仕切り パーテーション

アクリル

(軽量・安価)

ポリカーボネート

(割れに強く安全)

ガラス

(割れ易いので破損時危険)

写真:ポリカ-ボネート マット色

温室窓(軽量・保温性・安全性を重視)

アクリル

(軽量・安価)

ポリカーボネート

(紫外線をカットするので不適の場合有り)

ガラス

高耐久性(割れ易いので破損時危険)

写真:ポリカ耐候グレード クリアー色

バスの窓やドア(耐久性)

アクリル

×

(変形の恐れ)

ポリスチレン樹脂が◎

ポリカーボネート

×

(変色の恐れ)

ポリスチレン樹脂が◎

ガラス